GITA-JAPAN(ビジョン)

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GITA-JAPANのビジョン

 日本におけるGISをはじめとする地理空間情報技術も創世期を経て、ようやく成長期に入ろうとしています。地理空間情報技術の創世期はAM/FM(Automated Mapping &Facility Management)という言葉に代表されるように、地図をデジタル化し、その電子地図データをコンピュータで利用する技術AMと、ユーティリティ(通信、電気、ガス、上水道、下水道等の公共公益施設)情報を地図上で管理、運営する技術FMが主流でした。(GITA-JAPANも発足時の名称「AM/FM INTERNATIONAL日本」が示すように、ユーティリティ、道路、土地等の実務的なAM/FM/GIS技術に基礎を置くというのが特徴でありました。)

 しかし、最近では地図情報の個人利用が身近になり、GPSと連携したナビゲーションシステム、携帯電話で使われる案内地図、宅配システム、道路や河川の管理、環境管理・防災対策、都市・地域計画、地籍・土地管理等の各種行政サービス、民間のマーケティング調査、位置情報サービスとの連動など、従来のユーティリティ管理運営システムから大きく用途が広がってきました。また、技術的にも、ソフトウェア、ハードウェアの進歩、アイデア、ニーズの多様化から三次元・四次元データを扱う技術、インターネットを通じた情報配信等、極めて急速に進歩してきています。

 このように、地理空間情報技術(GIT=Geospatial Information Technology)は、多岐に亘る情報や技術を合理的に組み上げていく技術であり、一者(社)、又は一つの部門だけで全てに対応することは困難となっています。さらに、地理空間情報技術の発展のためには、専門分野を越えた横の連携が求められます。地理空間情報技術のユーザー、教育研究者、ハードウェア・ソフトウェアのベンダーやコンサルタント、地理空間情報サービスの提供者、地図測量技術者等が、共通のオープンなフィールドを見つけることにより、例えば異業種業界の評価尺度を用いることで、新しい発想が生まれたり、新しいビジネスの展開に繋がるかも知れません。また、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア等海外の事例や情報を得ることにより問題解決の糸口が見つかるかも知れません。

 GITA-JAPANでは、このような素晴らしい機能と可能性を持っている地理空間情報技術(GIT)を、合理的、効率的、発展的に活用していくために、10年は先行していると言われているアメリカの地理空間情報やITの技術、運営、管理、利用等についての経験を、正確な情報として相互に利用し、学習することの必要性を感じ、1990年にこの分野での最高のノウハウを持っている「GITA (旧称 AM/FM INTERNATIONAL)」との提携を行い、以来10数年、様々な活動を行ってまいりました。

 GITA-JAPANの活動は、海外との技術交流に加えて、研究者、教育者、ユーザー、ベンダー等の異業種間での交流を中心としています。その中で、失敗事例や成功事例、最新の製品情報等の情報交換を密にすることで、今後、GISシステムを開発・構築し利用する人は、最新の地理空間情報技術(GIT)を用いることにより、効率的、迅速にかつ安価なシステム構築が可能となります。このようにGITA-JAPANでは、各種の情報交換を通じて、GISシステムの発展、普及を促進することを目的とすると同時に、更には、より将来を見据えての学術的な発展にも寄与していくことを目的としています。

 21世紀に入り、地理空間情報技術(GIT)を取り巻く環境も、GITA-JAPAN(旧称AM/FM INTERNATIONAL日本)発足当時とは大きく変化してまいりました。高度情報通信ネットワーク社会の形成がわが国の重点計画として掲げられ、地理空間情報技術(GIT)が社会の隅々まで広がろうという時代になってきました。しかしながら、その技術を正しく理解し、整備・普及をより確かなものとするためには、これまで以上に啓蒙・教育、調査・研究等の技術交流活動が重要であると考えます。

 GITA-JAPANは、以上のビジョンにたち、地理空間情報技術(GIT)の発展のための諸活動を進めて参ります。

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東北地方太平洋沖地?震について
この度の突然の東日本巨大地震によって、お亡くなりになられた方に心よりお悔み申し上げるとともに、被害に遭われた地域が一刻も早く復旧され、被災地の皆さまの生活が正常に戻る日が、一日も早く来ることをお祈り申し上げます。

平成23年3月15日
GITA-JAPAN


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