技術講演 アジア航測株式会社技術講演2024、第35回コンファレンス 赤色立体地図で防災DX 微地形の可視化で命を守る 千葉 達朗 チバ タツロウ アジア航測株式会社DX戦略本部 先端技術研究所 フェロー 日本大学大学院理工学研究科後期課程修了。日本大学文理学部勤務の後、1989年アジア航測(株)入社。技術士(応用理学)、測量士。2008年に日本測量調査技術協会会長賞、2015年に2014年度日本地質学会関東支部功労賞、2018年に日本火山学会普及啓発賞受賞。また2002年に地形表現手法「赤色立体地図」を発明。2005年に国内特許、2010年までに、中国、台湾、米国で特許取得。専門は火山学、地形学、地質学、第四記学。趣味は写真撮影。 アブストラクト 赤色立体地図は、航空レーザ計測の精密な成果を、可視化するために、千葉により2002年に発明された。DEMのラスターデータから、フィルタ計算で作成する疑似カラー画像である。1枚だけで立体感が得られるため、地形判読や現地調査で多く利用されている。本講演では、発明に至った経緯や、作成方法の詳細について解説し、数多くの応用事例を紹介する。特に、地震災害や土砂災害、火山災害で生じた地形の特徴がわかりやすい。さらに、2時期の地形データの差分を取ることで、より定量的に地形の変化を捉えることができる。これについては、熊本地震について特に詳しく解説する。データの入手方法から、解析方法、地形表現事例を述べる。また、三宅島の2013年の土石流発生前後の地形変化や。能登半島地震による隆起や地すべりの事例も紹介する。 講演動画 準備中(2024年12月4日(水)公開予定)