特別講演 深田 聡 氏

4Dデジタル基盤Ⓡの概要・取組み
~インフラ管理の高精度位置基点から街の最適化へ~

Overview of 4D digital platform

深田 聡

フカダ サトシ

日本電信電話株式会社
研究企画部門 モビリティプロデュース 担当部長

NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION
Director, Research and Development Planning Department

NTTコミュニケーションズで、グローバルビジネス、映像配信・通信放送連携の事業企画・開発に従事した後、現職でNTTの研究所技術を活用するモビリティプロデュースを立上げて、MaaS・コネクティッドカー・自動運転・スマートシティ、それらを支える地図・位置情報のビジネスを取組み。街全体を精緻・リアルタイムに把握し予測・最適制御する「4Dデジタル基盤」をNTTグループ横断で推進中。

アブストラクト

4Dデジタル基盤®は、ヒト・モノ・コトの様々なセンシングデータをリアルタイムに収集し、「緯度・経度・高度・時刻」の4次元の情報を高い精度で一致・統合させ、多様な産業基盤とのデータ融合や未来予測を可能とする基盤です。

Society5.0等で提唱されるサイバー・フィジカル・システム時代では、多様なソースからデータを収集し、それらをデジタル空間上で統合・蓄積・分析し、未来予測をすることで、様々な社会問題の解決や、新たな価値創造が出来ると考えられています。しかしながら、既に統計化されているデータを掛け合わせるデータ流通基盤や、リアルタイムであっても位置・時刻情報にズレがあるデータ同士の掛け合わせでは、未来予測の精度が高まらないケースもあります。

このような背景において、インフラ管理のために整備が進む高精度空間データを位置基点として、スマートフォン、クルマ、街のセンサー等の精緻なリアルタイムデータを整理・統合する4Dデジタル基盤®を開発中です。

現代社会では、個人のニーズが多様化するとともに、街の持続性が強く求められており、個別の価値観に基づき一部の産業・人々に最適化するのではなく、街と個々人のバランスを取った全体最適化が必要となります。ヒトや街全体の状況を理解した上で、未来予測・シミュレーションを行うことで、街区運営、交通整流化、防災など、「快適な街づくり」を実現します。

さらに、今後、NTTが進めるIOWNの超高速通信・処理により、広範囲・大規模・複雑な全体最適化をリアルタイムに実現していきます。

講演動画

講演の録画を後日公開いたします。

GITA-JAPAN会員のみ閲覧可能です。

Scroll to Top