i-Constructionの海外展開の可能性について

川森 雅仁

カワモリ マサヒト

慶応義塾大学
大学院政策メディア研究科・特任教授

スマートシティ(デジタルメディア、デジタルツィン、ICTアーキテクチャー等)の研究開発に携わる。2016年から海外都市交通インフラ投資株式会社(JOIN)の海外スマートシティ展開に協力。 Philippine Japan Initiative for Clark,特別顧問。 Clark I-construction 推進委員会委員長。

アブストラクト

日本政府が進めるi-Constructionは測量から設計、施工、検査、維持管理に至る全ての事業プロセスでICTを導入することにより建設生産システム全体の生産性向上を目指す枠組みで、Building Information Modeling (BIM)を中心とした静的部分とマシーンコントロールに代表される動的な部分を融合した建設業における新たなパラダイムを示している。

BIMによって3Dモデリングなどによって、デジタル空間に物理世界(現実世界)に実在しているもの表現するデジタルツインを、物理世界で現実化することをAIや制御技術を使って可能にするものであり、その中核に存在するのが衛星情報やLiDAR,ドローンを駆使した精密な測量技術である。

そのため、GIS(Geographic Information System)はi-Constructionの各段階での情報基盤として全体にわたり重要な働きをする。i-Constructionは地図情報の重要な適用領域であると言える。

本講演では、i-Constructionの概要を述べるとともに、特に海外におけるi-Construction導入に向けた取り組み、実際の応用例などについて、フィリピン政府が推進するクラークニューシティでのスマートシティ開発などの状況について報告する。

講演動画

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